油津赤レンガ館

建物は堀川運河の東、中町通りに面して建つ煉瓦造2階建ての倉庫で、内部は中央にアーチ天井の通路があり、左右2室にとなっています。大正10年(1921)、油津の豪商河野宗四郎の四男宗人が主屋に2階建てを増築すると同時に建築しました。

各室の入口もアーチ状につくられ大正時代のモダンな雰囲気を感じられます。

現在は、マチづくりグループ等がイベント会場として利用されています。

三千万円を堀川に捨てた男達 身銭をはたいて守ったものは

「えっ!! 赤レンガ館が競売にかけられる!?」突然の話で住民は驚いた。と言うのも「油津赤レンガ館」は油津のシンボルであり、これから、「赤レンガ館」を核としたまちづくりを始めようとした矢先の話しであったからだ。

もし、第三者の手に渡った場合、取り壊されることは明らかであった。何とかして「油津赤レンガ館」を守ろうと油津 の男達が立ち上がった。まず、行政に話をもっていったが、財政的に厳しいという理由で断られた。「それならば自分たちの力で買い取ろう。」とにかく競売を 阻止する為には三千万円が必要となった。

一人百万円の出資者を30人集めよう。当時の細田事務局長は、「堀川に百万円を捨てるつもりで出資してくれ。」と 嘆願して回った。無謀と思えたこの提案に、ふるさとを愛する男達が応えた。商店主、僧侶、市議会議員と様々であったが、思いはみんな同じであった。「油津 赤レンガ館を守りかつての賑わいを油津に取り戻そう。」

その結果、31人の出資者が集まり「合名会社油津赤レンガ館」を設立し、無事、「油津赤レンガ館」を買い取ることが出来た。

現在、「油津赤レンガ館」は市へ寄付をされ、老朽化した建物は平成19年から町並みの大規模な修景事業で生まれ変わる計画である。身銭をはらって「油津赤レンガ館」を守った男たちの熱意が近い将来、着実に実を結ぶことになるだろう。

宮崎県日南市油津1丁目9番4号
0987-31-1145 (日南市役所 文化生涯学習課)
9:00~16:30
無料
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