堀川運河

堀川運河と石橋と寅さん

広渡川河口から油津港を結ぶ「堀川運河」は、飫肥藩が飫肥杉の運搬を効率的に行うためにつくられた運河です。1686年に飫肥藩主伊東祐実(すけざね)の命により二十八ケ月の歳月をかけ完成しました。

当時の難工事を伝えるエピソードとして、運河を通すには50メートルもの岩盤を掘削する必要があり、工事を命じられた奉行は、運河掘削を断念しようとしましたが、祐実は「やっていないうちから弱音を吐いては恥ずかしいことだ。何年かかってもやり通せ。」と叱咤激励したと伝えられています。その祐実の強い意志が油津港発展の礎となりました。

平成4年には、堀川運河に架かる堀川橋を舞台に「男はつらいよ寅次郎の青春」が撮影されました。

「ちゃっぷん ちゃっぷん」という川の流れを聞くと髪結いの亭主におさまった寅さんの笑顔が思い出されます

特徴

  • 堀川運河1683年着工、1686年竣工、延長1450メートル、川幅22~36メートル、水深6メートル
  • 昭和35年(1935年)に、大改修が行われ流域に貯木場が整備された。
  • 昭和63年(1988年)に、第1回堀川運河まつりが開催された。
  • 台風時には、漁船の避難場所としても活用されている。

アクセス

油津駅から  徒歩約10分

宮崎県日南市西町7 堀川運河
0987-31-1134 (日南市観光案内所)
ページトップへ